徳島大学 教育・研究者情報データベース(EDB)

1. 2010/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.地域システムコース]/[学士課程]

1. 樋口 直人

   肩書	任意

(日) この講義では，前半で調査に関する基本的な知識と考え方を講義し，後半では移民の宗教とネットワークに対する調査の代表的なものをいくつか取り上げ，その問題設定と具体的な調査方法との関連をみていくこととする．

(日) 樋口がこれまで行ってきた調査事例を適宜取り上げつつ，調査の目的・方法・マナーなどについて解説する．後半では，以下の2つを中心に講義と購読により授業を進めていく．①移民の組織に関する代表的な研究を紹介し，日本での代表的な文献を読む．ライフヒストリー論の問題関心とその方法論的特徴を解説し，購読を通じて理論と調査を架橋する．②エスノグラフィ的な移民研究を紹介し，移民現象を生身の人間の織り成す舞台として捉えるアプローチ方法を学んでもらう．古典的な研究を購読することで，その面白みと実際の方法論について学んでいく．

1. 社会調査(social survey)

1. 地域調査法DI([2010/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.地域システムコース]/[学士課程]])

   必要度	任意	1.000000

2. 地域調査実習DI([2010/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.地域システムコース]/[学士課程]])

   必要度	任意	1.000000

3. 社会統計基礎論([2010/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.地域システムコース]/[学士課程]])

   必要度	任意	1.000000

1. 地域調査実習DII([2010/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.地域システムコース]/[学士課程]])

   関連度	任意	1.000000

(日) 前期と連続した内容であるため，基本的に後期のみの受講は認められない．どうしても受講したい場合にはあらかじめ相談されたい．

1. (日) 調査に際して必要な素養を身につける．

1. (日) オリエンテーション

2. (日) 移民研究の調査手法と代表的な研究成果:どのような方法により何を明らかにするのか?

3. (日) 移民調査の目的:移民―組織―近隣住民の何をどのようにして明らかにするのか

4. (日) 移民調査の方法:ネットワーク論，エスノグラフィ，インタビュー

5. (日) 調査倫理:対象者との関係，データ使用でのトラブル，移民調査におけるトラブルの事例

6. (日) 質的調査における調査者の立場:対立する争点をめぐる羅生門問題，分析者の位置取りなどの解説

7. (日) 調査の実例と方法:講師自身の調査と早稲田大学グループによる調査手法とインタビューデータから解説

8. (日) 移民に対する世論調査データ:データの種類と入手方法，活用方法の解説

9. (日) 海外における移民への態度の調査:ISSPデータの紹介

10. (日) 調査の失敗の事例:広田康生『エスニシティと都市』の調査手法と問題点の解説

11. (日) 移民ネットワークのフィールドワーク(1):樋口直人他『国境を越える』購読と調査手法の解説

12. (日) 移民ネットワークのフィールドワーク(2):樋口直人他『国境を越える』購読と分析手法の解説

13. (日) モスクへのアプローチ(2):早稲田大学グループの調査の概要と方法論の解説

14. (日) モスクへのアプローチ(3):早稲田大学グループによるラポール構築に関する解説

15. (日) 全体のまとめ

16. (日) 期末レポート作成

(日) 少人数での参加型授業であるため，出席と授業中の報告で評価する．

(日) 行わない

1. (日) 樋口直人他『国境を越える』青弓社，好井裕明・宮内洋編『当事者をめぐる社会学』北大路書房

1. 樋口 直人

   オフィスアワー	任意

1. (日) 隔年開講，今年度開講