徳島大学 教育・研究者情報データベース(EDB)

Education and Research Database (EDB), Tokushima University

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授業概要: 2007/社会福祉研究

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EID
149348
EOID
577741
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LastModified
2011年4月10日(日) 17:42:01
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大家 隆弘
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Owner
[教務委員会委員長]/[徳島大学.総合科学部]
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種別 必須 総合科学部 (授業概要)
入学年度 必須 西暦 2007年 (平成 19年)
名称 必須 (日) 社会福祉研究 / (読) しゃかいふくしけんきゅう
形態 不用
  1. 講義
コース 必須
  1. 2007/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.地域システムコース.地域情報サブコース]/[学士課程]
  2. 2007/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.地域システムコース.地域社会サブコース]/[学士課程]
  3. 2007/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.人間行動コース.ウェルネス行動科学サブコース]/[学士課程]
担当教員 必須
  1. 蘭 由岐子(神戸看護大学看護学部)
    肩書 任意
  2. 樫田 美雄
    肩書 任意
単位 必須 2
目的 必須

(日) 2001年5月のハンセン病訴訟判決前後の報道や高校での人権講座などでハンセン病に関することを学んだ人もいるだろう.本講義では,みなさんの`聞きかじり'のハンセン病認識をよりクリアにするために,近現代のハンセン病政策史とその下で生きたハンセン病経験者の「病いの経験」について具体的に考察する.同時に,「病いの経験」をさぐる方法論としてインタビュー論についてもあわせて講義する.ハンセン病をのぞき窓として見えてくる問題群が過去のものではなく現在に続く問題群でありつづけていること,また,それは現時点における研究実践にも影響を与えていることを認識してほしい.

概要 必須

(日) ハンセン病政策史(社会事業および社会福祉政策を含む)とハンセン病経験者の人生を通してわたしたちの社会や社会福祉実践のありかたを考える社会福祉研究

キーワード 推奨
  1. (英) sociology of welfare / (日) 福祉社会学 / (読) ふくししゃかいがく
  2. (英) social policy / (日) 社会政策 / (読) しゃかいせいさく
  3. (日) ハンセン病 / (読) はんせんびょう
  4. (日) 病の経験 / (読) やまいのけいけん
  5. (英) SHG / (日) セルフヘルプグループ / (読) せるふへるぷぐるーぷ
  6. (日) インタビュー論 / (読) いんたびゅーろん
  7. (日) 社会福祉と現代社会 / (読) しゃかいふくしとげんだいしゃかい
先行科目 推奨
関連科目 推奨
注意 任意

(日) 教科書(蘭,2004)は蘭先生が著者割引きで直接出版社から取り寄せて下さるので(定価3990円の所3000円程度で買える見込み),そこから購入することができる(たぶん樫田研究室で事前購入が可能となる.掲示に注意).生協に取り寄せてはないので注意してほしい.また,参考書の一部は高価だが読みがいがある.古本でよいから買ってよむとよい.ホームページでの記録も(下記の通りの理由から)閲覧することが望ましい.出欠確認は毎回行う.とりわけ,初回のオリエンテーションは重要なので,欠席しないようにせよ.欠席者には理由を問う.なお,全学共通教育では「ボランティア論(木曜5·6限前期)」が,総合科学部の専門科目の集中講義では「ジェンダー研究I(9月11日∼14日,中塚朋子講師=)」,「ボランタリー組織論」(平成20年開講予定.日程は未定)などが関連科目である.合わせての履修が望ましい. 病いの経験」をあきらかにするもっともよい方法は病者の「病いの語り」を聞くことであるが,講義中にそれを実際におこなうには限界がある.そこで,語りをもとに執筆したライフストーリー論文(拙著〔蘭,2004〕のおもに第Ⅱ部)を読んでもらいたい.また,大部であるが日弁連法務研究財団『ハンセン病問題に関する検証会議最終報告書』(ホームページからダウンロード可能)を参考にしてほしい.

目標 必須
  1. (日) ハンセン病という「過去」の疾病が社会的な側面においては「現在」の病いであり続けていることを知る.また,ハンセン病を生きたひとびとの具体的な人生を知り,国のあやまった政策による<被害者>像に具体的な実像を与えられるようになる.

計画 必須
  1. (日) 0.樫田によるイントロダクション:現代社会論として福祉を考える.セルフヘルプグループ論.

  2. (日) 1.ハンセン病とは(1)原因症状治療,(2)疫学的説明,(3)現在のハンセン病患者たち

  3. (日) 2.ハンセン病政策史の概要(1)法制化以前,(2)癩予防に関する件,(3)癩予防法,(4)らい予防法

  4. (日) 3.(1)ハンセン病経験者のアイデンティティ・ポリティクス(2)「病いの経験」を聞き取る(インタビュー論を含む)(3)さまざまな人生,(4)訴訟期を生きる(5)黒川温泉ホテル宿泊拒否事件(6)胎児標本問題,(7)退所者問題

  5. (日) 4.まとめ

評価 必須

(日) 出席(樫田)+レポート(蘭)(電子メールが使えることが望ましい)

再評価 必須

(日) おこなわない

対象学生 不用 他学部,他大学学生も履修可能
教科書 必須
  1. (日) 蘭 由岐子2004『「病いの経験」を聞き取る-ハンセン病社のライフヒストリー』皓星社(教科書として指定したが著者割で提供するので生協には取り寄せていない.掲示に注意せよ).

  2. (日) 参考書 日弁連法務研究財団 2005 『ハンセン病問題に関する検証会議最終報告書』,

  3. (日) 齋藤純一編『講座·福祉国家のゆくえ5 福祉国家:社会的連帯の理由』ミネルヴァ書房.三重野卓·平岡公一編『福祉政策の理論と実際:福祉社会学研究入門 改訂版』東信堂

  4. (日) 石川准·倉本智明編著『障害学の主張』明石書店 2002

  5. (日) メイナード著樫田·岡田訳『悪いニュースをどう伝えるか』勁草書房 2004

  6. (日) コリン·バーンズ他(杉野昭博他訳)『ディスアビリティスタディーズ:イギリス障害学概論』明石書店

参考資料 推奨
URL 任意
連絡先 推奨
  1. 樫田 美雄
    オフィスアワー 任意

    (日) (前期)金曜日 13時半∼14時半の予定(面談申込書あり,樫田研ドアに掲出).

科目コード 推奨
備考 任意
  1. (日) 平成19年度の本授業は,夏期集中授業として,9月18日∼21日の間開講される予定である.平成20年度からは前期の金曜日3・4限に開講される見込みである.