徳島大学 教育・研究者情報データベース(EDB)

1. 2006/[徳島大学.医学部.保健学科.看護学専攻]/保健学科.看護学専攻/[学士課程]

1. 近藤 裕子

   肩書	任意

(日) 本科目は，看護基礎教育における看護学の導入部として位置づけられる． 看護は人間·健康·環境·看護を必須の構成要素としている．まずこれらの概念を明らかにし，代表的な看護理論家による各概念のとらえ方や，概念間の関連性について学習する．次に看護の哲学·目的·対象·方法や，保健·医療·福祉における看護の役割と機能とは何か，看護の実施される場所などについて歴史的な変遷をふまえながら学習する． ここでの学習は，後続する成人·老人·小児·母性·精神·地域看護学のすべてに共通して必要となる基本的な考え方や見方の基盤となる．そのため学生は，積極的に授業に参加し，主体的に学習することを期待する．

1. (日) 1)看護の概念の変遷と社会的変化との関連について理解する．

2. (日) 2)看護の対象のとらえ方，健康水準と看護との関連，および看護の役割機能の拡大について理解する

3. (日) 3)看護活動に必要な方法論を習得する

4. (日) 4)保健医療福祉サービスにおける看護活動の場について理解し，その中における看護職員の役割機能について考察する．

5. (日) 5)看護看護の歴史を学ぶ必要性を認識し，現代の看護の位置付けや，今後の看護の発展過程を理解する．

1. (日) 1)授業ガイダンス 看護の概念

2. (日) 2)看護におけるメタパラダイムのとらえ方

3. (日) 3)ナイチンゲール看護論におけるメタパラダイム

4. (日) 4)ヘンダーソン看護論におけるメタパラダイム

5. (日) 5)健康の概念

6. (日) 6)環境のとらえ方

7. (日) 7)国民の健康と保健医療の現状と問題点

8. (日) 8)看護の対象

9. (日) 9)看護の役割機能

10. (日) 10)看護活動の場

11. (日) 11)看護活動の場

12. (日) 12)看護の変遷

13. (日) 13)看護教育の変遷

14. (日) 14)これからの看護と看護学教育

15. (日) 15)総括

16. (日) 16)レポート作成

(日) 講義への出席(10%)，グループ討論やクラスにおける参加の程度(10%)，試験(40%)，レポート(40%)などによって総合的に行う．

1. (日) 1)Florence Nightingale:Note on Nursing -What It is and what It is Not．湯槙ます訳:看護覚え書き，現代社．

2. (日) 2)Virginia Henderson:Basic Principles of Nursing Care．湯槙ます他訳:看護の基本となるもの，日本看護協会出版会．

3. (日) 3)国民衛生の動向

1. (日) 1)井上幸子他編:看護学大系1巻看護とは，日本看護協会出版会．

2. (日) 2)系統看護学講座:基礎看護学Ⅰ看護学概論，医学書院．

3. (日) 3)Judith A.Smith The idea of health(都留春夫他訳):看護における健康の概念，医学書院．

4. (日) 4)Dabos,Rene Mirage of health:Utopias,Progress & Biologuel chango．(田多井吉之助訳):健康という幻想-医学の生物学的変化，紀井国屋書店．

5. (日) 5)ミルトン·メイヤロフ(田村 真·向野宣之訳):ケアの本質-生きることの意味，ゆるみ出版．

6. (日) 6)アメリカ看護婦協会(小玉香津子訳)看護はいま:ANAの社会政策声明，日本看護協会出版会.

7. (日) 他の参考図書については，その都度指示する．

1. 近藤 裕子

   オフィスアワー	任意	(日) 金曜日17:30∼18:30 研究室