徳島大学 教育・研究者情報データベース(EDB)

1. 2004/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.マルチメディアコース]/[学士課程]

1. 松本 宏揮([奈良教育大学])

   肩書	任意

(日) 書法は中国で生まれたが，漢字が日本に伝えられてから漢字の書法の習得とともに，日本独特の表音文字の仮名を生み出して，漢字仮名交じりの表現様式を発展させてきた．その根底には日本人固有の美意識の作用を無視することはできないし，社会思想や環境の問題も大きく関わっている．そこでいろいろな視点から，書道の世界で表現様式がどのように変化して来たのか，の問題について考察する．

(日) 日本における書法の発達史の諸相を考察する

(日) 中国書道史と日本書道史は隔年開講の集中講義なので，注意すること．

1. (日) 書道の世界で表現様式がどのように変化して来たのか理解できる．

1. (日) 1. 上代漢字資料にみる漢字学習と表現の実体

2. (日) 2. 仏教や中国文化の受容と漢字表現の様式について

3. (日) 3. 正倉院の書籍などに見る奈良時代の書の表現様式について

4. (日) 4. 三筆にみる平安時代初期の中国風書法の特徴について

5. (日) 5. 古今和歌集の勅選が意味する仮名書道のありさまについて

6. (日) 6. 三蹟(道風·佐理·行成)の書風と和様表現

7. (日) 7. 世尊寺流の成立と活躍の時代

8. (日) 8. 西行の活躍と法性寺流の盛行

9. (日) 9. 藤原末期·鎌倉初期の書法の世界

10. (日) 10. 中国禅僧の書法の影響と入木道の成立

11. (日) 11. 手鑑と古筆切(桃山時代)

12. (日) 12. 江戸時代前期の書法·お家流

13. (日) 13. 江戸時代後期の書法·唐様

14. (日) 14. 明治·大正·昭和(現代の書法)

(日) 本授業は講義形式で行うが，授業中の質疑応答などで授業への取り組みや熱意など，平常点での評価と，最終リポ-トの評価を併用して評価する．

(日) 行わない

1. (日) 教科書は使用せず，授業中にプリントを配布する．受講にあたっては，自分の考え

2. (日) を整理するために，下記の参考書をよく活用することがのぞましい．

3. (日) 「書の基本資料-日本の書の歴史」(中京出版)

4. (日) 「書の基本資料-日本書道史年表」(中京出版)

5. (日) 「日本書道辞典」(二玄社)

1. 松本 宏揮([奈良教育大学])

   オフィスアワー	任意	(日) 開講期間中

1. (日) 本年度開講(隔年開講)

2. (日) 開講年次:2

3. (日) 開講学期:後

4. (日) 2004年度は，集中 12月後半の予定 開講