徳島大学 教育・研究者情報データベース(EDB)

Education and Research Database (EDB), Tokushima University

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授業概要: 2004/アジア史研究III

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EID
102090
EOID
572963
Map
0
LastModified
2011年4月7日(木) 03:16:57
Operator
大家 隆弘
Avail
TRUE
Censor
承認済
Owner
[教務委員会委員長]/[徳島大学.総合科学部]
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種別 必須 総合科学部 (授業概要)
入学年度 必須 西暦 2004年 (平成 16年)
名称 必須 (日) アジア史研究III / (読) あじあしけんきゅう
コース 必須
  1. 2004/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.アジア研究コース.アジア研究サブコース]/[学士課程]
  2. 2004/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.アジア研究コース.日本文化研究サブコース]/[学士課程]
  3. 2004/[徳島大学.総合科学部.人間社会学科.国際文化コース.歴史·社会サブコース]/[学士課程]
担当教員 必須
  1. 荒武 達朗([徳島大学.大学院社会産業理工学研究部.社会総合科学域.国際教養系.日本・アジア分野]/[徳島大学.総合科学部.社会総合科学科.国際教養コース])
    肩書 任意
単位 必須 2
目的 必須

(日) 中国山東省南部の大地主の典型,莒南県(旧,莒州)大店鎮の荘氏を題材として,彼らの成長過程,19世紀後半に発生した地域の大混乱(捻匪の叛乱)への対応,それにともなう地域社会の再編,そして1940年代共産党による地域の掌握と地主層の打倒へと到る過程をトレースする.

概要 必須

(日) 1850年-1950年中国山東省の一地域社会の履歴

キーワード 推奨
先行科目 推奨
関連科目 推奨
注意 任意

(日) 授業中の睡眠,携帯電話の使用など不快な行為は認めない.遠慮無く`打倒'する. 中国近代史·中国語に関する知識の有無は問わない.歴史が好きだという諸君にお勧めできるものと自負している. また02年度後期「アジア地域交流史」(荒武担当分)のその後の展開は,本授業の初めの2,3回で概論する.気になる学生は受講するとよい.

目標 必須
  1. (日) 中国近現代史の面白さを知る事.事象を多角的に分析する姿勢を身につける事.

計画 必須
  1. (日) 荘氏は16世紀末に族人の荘謙が科挙の進士に合格して後,18世紀には地域社会第一の宗族として多数の科挙合格者,官僚を輩出するようになった.20世紀初頭には150家族で4万8000畝(1畝は6.67アール)の土地所有を実現している.

  2. (日) 19世紀後半捻匪の襲来は地域社会のそれぞれの住民にとって生存にかかわる重大問題であった.これに対処すべく在地地主層は農民を結集して圩(塢)という防壁を築いて村落防衛にあたった.この事件は地域社会において地主を軸とした村落の軍事化,会門(一種の宗教組織)の叢生を結果としてもたらした.これらは自身を護る装置として機能したが,時として外来勢力に根強い抵抗を見せたのである.

  3. (日) 1930年代末に中国共産党はこのような村落に勢力の扶植をはからねばならなかったのである.外来勢力に対して必ずしも好意的ではない地域住民を如何に自らの側に取り込むのか.

  4. (日) 抗日戦争初期の山東は日本,国民党,共産党の各勢力が拮抗する不安定な情勢にあった.地域住民は地主層の指導下で自らの安全をはかり,諸勢力の間で揺れ動く日和見的態度をとった.共産党が地域社会を掌握しようとする以上,そこで強い影響力を持ち結節点となっている地主との対決は不可避である.43年軍事的情勢が好転した事を契機として,共産党は地主層への攻撃を開始した.査減運動下の土地没収は経済的打撃となり,闘争大会はその威厳,指導性を破壊した.従来の秩序が交代し消滅していくことで生まれた間隙に共産党下の各種組織が浸透し,機能を代替するようになった.

  5. (日) ここに中国共産党による地域社会の掌握が成功したのだ.

評価 必須

(日) 小テスト40点,レポートによる評価60点.授業態度は評価を受ける前提.

再評価 必須

(日) ない.

教科書 必須
  1. (日) 教科書は無い.

参考資料 推奨
URL 任意
連絡先 推奨
  1. 荒武 達朗([徳島大学.大学院社会産業理工学研究部.社会総合科学域.国際教養系.日本・アジア分野]/[徳島大学.総合科学部.社会総合科学科.国際教養コース])
    オフィスアワー 任意

    (日) 毎日8時から8時40分まで.早起きの出来ない諸君はメールかメモを残す事でアポを取りなさい.

科目コード 推奨
備考 任意
  1. (日) 開講年次:2

  2. (日) 開講学期:前

  3. (日) 2004年度は,火 1·2 開講